2009年6月22日 (月)

中学生に絵本?

 今年度から地元中学校で月1回の朝の「読み聞かせ」に参加している。・・・・うーん、この「読み聞かせ」って言葉、ホントに使い辛いが他に言葉が見つからないので、カギ括弧付きで使う。

 中学校3年生に昨年出版された、あべ弘士「エゾオオカミ物語」。Dsc02850 ゆっくり読んで6分、あとの4分は、作者あべ弘士さんについて語る。旭山動物園で25年間飼育係として勤め、現在日本有数の動物園にしたメンバーの一人。今年春休みに全国で上映された「旭山動物園物語」Dsc02851 では柄本明さんが演じた。

 旭川で生まれ20代のはじめおじの鉄工所を手伝っていた時、明治期までいたエゾオオカミが絶滅したということを知り、動物に関わる仕事をしたいと動物園で働き始めた、という。ずっと構想を温めてきてようやく出版されたのだ

 その経歴や思いに心が揺さぶられ、「今さら絵本って思うかもしれないけど」と大人の入口に立つ生徒に語りかけてみる。「おおかみのとおぼえはもうきこえない」の絵Dsc02852 にも惹きつけられる。4分で話すには無駄な言葉を省いて単刀直入、しっかり自分の思いを伝えよう、と考えている。

 絵本は文章は短くとも実にいろいろ考えさせられる。大人の読み物にもなるし、絵をしっかり鑑賞もしたい、と思うこの頃。

2008年12月20日 (土)

「エパミナンダス」上演

 天竜区図書館で「お話しポケット冬のおはなし会」が開かれ、地域で読書活動などをしているグループが様々な形でお話しをした。写真は会場の準備風景。Dsc02354 ブラックシアター、大型絵本、スライド絵本・・・

 おはなしの会が取り組んだのが、「エパミナンダス」(ブライアント作松岡享子訳)。数ヶ月前から練習や準備をして15分の寸劇に仕上げられた。

 エパミナンダスという男の子がおばさんのところからいろいろもらってくるがいつも失敗ばかり。その失敗が実に愉快で、見ている子どもたちがとても楽しそうだった。

 H監督の下、台詞の練習、衣装、大道具や小物造りにかなりの時間を費やした。私にとっては小学校の学芸会以来の演劇、裏方の仕事のほんの一部しか担えなかったが、殆どが還暦を過ぎた人たちでワイワイガヤガヤ、一つのものを作り上げていく楽しさを大いに味わった。Dsc02358 写真の舞台装置、家(木製の階段が見事)、橋、川、木など工夫がいっぱい。本当は巧みな演技者の写真をアップしたいのだが、「肖像権」に配慮して舞台装置のみの写真とした。

 今年は、ピーターパンのブラックシアターといい今回の寸劇といい、新しい体験の多かったことだ。

2008年9月 8日 (月)

信州安曇野・須坂の旅

 少し足を伸ばし、信州に出かけた。須坂版画美術館及び安曇野ちひろ美術館を中心に、付近の歴史めぐり。風さんはショートステイ、姫は獣医さん宅のホテル。

 小林朝治、平塚運一の作品を見る。創作版画活動を推し進めた人たちの、時代を追って変化していく作風や美しい色彩、また白と黒との対比などを興味深く鑑賞できた。

 写真は須坂にある「豪商の館 田中家」の立派な鬼瓦と、史跡須坂藩館跡の面影を残す須坂小学校北側の石垣。今にその形を伝えているもの、殆ど失われたもの、どちらも歴史の息吹を感ずる。Dsc01718_2 Dsc01725

 安曇野ちひろ美術館、いわさきちひろ没後3年目の1977年に東京に開館した「ちひろ美術館」が、絵本画家の作品をコレクションしその作品群を展示しようとして1997年に安曇野につくられた。広大な公園内に建つ。絵本に興味を持ち始めた私には一日ゆっくりいたいような所だった。Dsc01735 Dsc01733

 涼風や ちひろの描いた 少女たち 

 

2008年8月31日 (日)

子どもの世界って・・・

 少しだけ「読み聞かせ」をするようになって、絵本や絵本作家に興味を持つようになった。といっても椋鳩十さんの資料館へ行ったこととと五味太郎さんの講演を1回聞いたこと、あと図書館で絵本や読み聞かせについての本を時々読むくらいのことだけど。

 スズキコージの「てのひらのほくろ村」展をみた。Dsc01651 この人は天竜区のとなりの浜北区出身、ハッキリした色遣いで独特の世界を描く画家、展示場には大きな布に描かれた作品や段ボールなどで出来た立体の世界が広がっていた。

Dsc01650 私の目から見て、きれいとか、かわいいとか、そういうものではないけど、見に来ていた子どもたちが目を輝かせてたのしそうに見ていたのがとても印象的。     

 おりしも朝日新聞夕刊「ニッポン人脈記」で「絵本 きらめく」のシリーズが始まった。「子どもは大人と違って絵を読む」「絵本は読む人を映し出す鏡になる」などの言葉はストンと心に落ちる。

 子どもの世界は今の自分にはつかみきれない部分があるのでは、と言う気分もある。かつては子どもであった時間もあるのだが、ズーと昔のことだしその時の気分は多分忘れてしまったらしい。「教える」なんてことを小手先でやってきたからかなー、などと考えてしまう。今話題の「崖の上のポニョ」という映画を見たときにもそんな思いがあったが。心が枯れてきたかなー。

2008年7月 5日 (土)

椋鳩十の生誕地を訪ねる

 6月末の読み聞かせ、担当したのは5年生、そこで椋鳩十の「金色の川」を取り上げた。今は絶滅危惧種となった日本カワウソ親子の物語である。偶然にも同じ学年の隣のクラスでは「金色の足あと」が読まれていた。椋鳩十の作品には、動物の親子や人間との関わりを優しくまた温かく描いた物語が多い。5年生は学年末に「大造じいさんとガン」を学ぶという。

 そのこともあって、7月始め、長野県南部の喬木(たかぎ)村へ出かけた。椋鳩十の生地で記念館がある。壮年期の氏が活躍したのは鹿児島県が中心だが、多くの作品にはここ喬木村の自然や人々が生きている。

Dsc01387  記念Dsc01392館の入口には、「Dsc01409活字の林をさまよい思考の泉のほとりにたたずむ」とある。また近くの安養寺には銀杏の大木や句碑がある。椋鳩十はたくさんの言葉を残しているが、そのなかから「道存雑草中」の色紙を購入した。今の自分の境遇に何か通ずるもののある気がして。

2008年6月28日 (土)

五味太郎さんに出会う

 22日、「浜松子ども文庫のつどい」主催の「五味太郎の時間です」というトークショーに、天竜おはなしの会のメンバーと出かけた。

 絵本の世界の入口でうろうろしている私なので、講師には誠に失礼ながら五味さんの絵本をチラチラと見た程度での参加。会場で十数冊の本を見る機会があり、「こういう作品があるのか」と初めて知った次第。著作は400冊を超えているという。

 また一つ違う世界からビーーーンとくる刺激を受けた。印象に残ったいくつかの言葉を私流に書いてみると

 ・Dsc01372_2 なぜ子どもに本を薦めるのか、読んでやるのか、もっと問い詰めて欲しい。子どもために、子どもを導く、「読んであげる」などという「大人」の考えではなく。

 ・子どもは絵本を読んでも読まなくてもいい子に育つ。

 ・自分の実感で生きていくこと。子どもに何か教えようと絵本を作っているのではなく好きだから、仕事として絵本を作っている。

 ・「読み聞かせ」をするんだったら、もっと絵を読め。もっと勉強して読みたいから読んでいる、読んじゃうんだ、という姿勢がほしい

 時折小学校で本を読んでいるが、自分(自己満足)のために読んでいるのかもしれないな、等と思う。